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【音楽と映画、覚書】vol.1『ファイトクラブ』×ピクシーズ

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デヴィッド・フィンチャー監督『ファイトクラブ』(1999)
出演:エドワード・ノートン、ブラッド・ピット他

初めて観た時は中学生くらいだったか。
ざっくりとしたストーリーはもちろん今でも覚えていたけど、細かな印象は忘れてしまっていて、かなり新鮮な気持ちで鑑賞することができた。

サウンドトラックはダスト・ブラザーズが担当。ケミカル・ブラザーズの改名前のユニット名もダスト・ブラザーズだが、こちらとは無関係(本家ダスト・ブラザーズからクレームを受けケミカル・ブラザーズに改名したという経緯がある)。ダスト・ブラザーズと言えばヒップホップリスナーにとってはトーン・ロック『Loc-Ed After Dark』やビースティ・ボーイズ『Paul’s Boutique』のプロデュースで知られている。ちなみにダスト・ブラザーズの一員、マット・ダイクはヒップホップレーベル<Delicious Vinyl>の共同設立者。

本作で最も印象的な音楽と言えばやはりピクシーズ「where is my mind」だろう。

あまりにも有名でファンが多いラストシーン。崩壊するビルを見つめ手を繋ぎ見つめ合う二人の後ろ姿(トランクス姿の情けないエドワード・ノートンが最高)。そこへ流れるピクシーズの音楽。こんなにも激しく暴力的でロマンチックなラストシーンがあるだろうか!ローファイでセンチメンタルなギターの響きと哲学的で意味深な歌詞がギミックに溢れたこの映画と重なり、美しい化学反応を起こしている。

文字通り表裏一体である生と死。死に直面した瞬間に生きていることを痛感し、その一瞬に本当の自分を見つけることができるのかもしれない。なんてかっこいい映画。